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58)元作業療法士の担任の先生より 特別支援学校の高等部卒後の生活に向けたアセスメント

こんにちは、雑賀孫市です。
今日は、ASD(自閉症スペクトラム)の方の進路に関する支援で 役に立つと思われるアセスメントについて紹介します。
特別支援関連のところだと、就労等に向けて必要なスキルは何か リスト化されていると思いますが、下記のようなものを活用するのも 有効だと思うので、御紹介します。

【生活をデザインする考え方(ASDの方むけ)】
TEACCHプログラム:米国・ノースカロライナで開発された支援方法で、環境を整えることで  適応行動を増やすアプローチ(環境の構造化、スケジュール、ワークシステム)です。
TTAP:ASD児者の障害特性を明確にし、成人期への移行を計画し教育を開始するために利用されるアセスメントです。

アセスメントを通して、課題を知る

【CRSとCSC・CBC】
更に、大妻女子大学の縄岡好晴先生が、自閉症スペクトラムのための移行アセスメントプロフィールとして、CRSとCSC・CBCについて紹介していました。 CRSとCSC・CBCの役割として、職業教育のカリキュラムの妥当性を高める、実習先選定の妥当性を高める(マッチング)、家庭や関係機関との情報共有の質を高める、の3つがあります。

CRS:地域にある職場で、これまでどのようなスキルや行動を発揮できていて、そのためにどんな構造化が必要であったかを記録できるシート

CSC(Community Skills Checklist):地域でのチェックリストになり、CRSの職業スキルの事務、家事、倉庫・在庫管理、図書、造園/園芸の要約版になります。ハードスキル

CBC(Community Behaviors Checklist):地域での行動チェックリストになり、CRSの職業行動、自立機能、余暇スキル、コミュニケーション、対人スキル、移動の要約版になります。ハードスキルの基礎になるソフトスキルにあたります。

これは、どうですか?

【その他】
・宇都宮大学附属特別支援学校版CSC(清水、2018)
・千葉南エリア版CSC(上原・縄岡、unpublished)
・CSAW(Community Site Assessment Workseet)現場実習で指導するアセスメントシートで、実習現場で教える目標や支援方法を定めることを目的に作られたものです。
・DAC(Daily accomplishment Chart):毎日のハースキルとソフトスキルの達成記録で、事前指導のCSAWで見出された、芽生えレベルなどの課題となるスキルをDACに転記する。

【最後に】
今回、横文字が多くなりましたが、よく聞く質問が「高等部に行ったら、何するの?」と「高等部をでたらどうなるの?」です。教育課程は学校ごとに違うので何とも言えませんが、心配なのは本人に合ったお仕事に就けるか、通い続けられるかという点です。 是非、紹介させていただいたものをググる、本を買い求める、などして頂けたら…というか、このチェックリストはASDの方にかかわらず、どんな人にもあてはまるものかもしれません。

https://magomago1.org/afterlifegraduatespecialeducationhighschool202003/
前回のブログは、「57)特別支援学校高等部の生活~進路どうする~」でした。

https://magomago1.org/imageotherjobsituation202003/
次は、「59)医療業界(作業療法士)から教育業界(特別支援学校)に移るということ」です。

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