医師・介護・看護 OT・PT・ST

72)介護職の専門性を発揮するということ

こんにちは、雑賀孫市です。
今日は、介護福祉士実務者研修の介護過程を考える中で気づいたことを書いていきます。

【介護過程の展開とは】
利用者さん(介護を受ける人)の情報を分析し、状態に合わせて、科学的な根拠のある目標をもって適切なサービスを提供する流れで、七つの段階があるそうです。

①情報収集
②情報の分析(解釈・関連付け・統合)
③課題の明確化
④目標の設定
⑤介護内容の決定
⑥介護内容の実施
⑦評価

となっています。

そでを、どうぞー

【介護過程の情報収集から危惧すること】
アセスメントについて、テキスト等を見ると、これだと決まった項目は定まっていないようでした。 起居動作、座位(静的・動的)、移乗、歩行などの評価について、「~を使って~ができる」、「~ができる」と可否は記載されていました。安全に、対象者で寄り添って支援することが仕事ならば、これだけでも良いと思います。

しかし、本人のできることはやってもらい、機能低下を防ぎ、できることを増やしましょうというなら、例えば、脳血管障害で片麻痺になった方であれば、麻痺側上下肢、麻痺側下肢、非麻痺側の機能などの「心身の機能・構造」に関する情報が「活動(ICF)」の評価とリンクしていることが必要ではないかと思いました。 そうでなければ、何を、どこまで利用者さんに求めるか基準が作れず、転倒事故などが頻発するのではと心配になりました。

生活全体をみわたそう

【POSTができること】
介護職は専門性や地位、収入面の向上などを考えて努力していると思います。 とにかくPT(理学療法士)もOT(作業療法士)、ST(言語聴覚士)も、自分たちのやっていることが国民の健康に寄与することをアピールするだけでなく、支援者が安心・安全に生活支援ができるよう、生活行為に関する評価を発信することが大事だと考えさせられました。

http://magomago1.org/whenateacherpraiseastudent202003/
前回のブログでは、「71)特別支援学校では、子供は常に褒めればいいの?」と小児分野の話題でした。

http://magomago1.org/makingsaftygroup202003/
次は、「73)元作業療法士より、特別支援学校の先生はどんな児童生徒と優先的に手をつなぐか(安全重視)」です。