学校の文化 OT・PT・ST

93)「特別支援学校を変える」 職員会議で専門的な先生が超前向きな提案を始めたら

こんにちは、雑賀孫市です。
今日は、先日見た理学療法士の方が書いた文章の中で、「内部専門家として教員になり、 職員会議などで提案する」、といったことが書かれていました。
それを受けて、現時点でそれをやるとどうなるか、予想したことを書いてみます。

これが正しいとは思いませんか!?

【職員会議は国会討論のようなものではない】
医療業界では、専門職の専門性が尊重されますし、組織的にも医学的にもリスクマネージメントができていて、患者さんの利益になることなら頑張ろうというところがあります。

が、学校では唐突に議題や問題提起を職員会議でもってこられると、 その内容がいくら正しくても、 いくら実施と結果責任を渡しが負うからいいじゃないかといっても、 「現場を混乱させた」、「順番が違う」、「その意見は誰の意見か」と袋叩きに合うことが多いです。

子どもたちのためであれ、教職員のためであれ、教育やリハビリテーション業界のためであれ、 「良いこと」を為すためには、組織的な学校経営のなかに「良いこと」をどのように織り込んでいくか、根回しをする必要があるのです。

内部専門家の主張を推奨する方は、国会討論のように正しいことを科学的な視点も含めて主張すれば、通ると思ったのでしょうか。

職員会議

【介護現場にある、同様の課題】
介護業界も、「ただ言われたことをするお手伝いさん」、「家族的な経験に基づく介護」から 全否定しないまでも、脱却しようとしています。根拠があり、生活リハビリをやろうとしています。

が、その内容が高度化しすぎると、多くの介護職員に援助方法を周知する必要がありますし、 実際にできるようフォローアップする機会をつくる必要があります。 また、介護についても様々な価値観をもつ方がいると思うので、提案された援助方法を受け入れない方もでてくる可能性があります。新しい価値を組織に浸透させることは容易ではありません。
学校もまた、同様の課題を抱えているのです。

【医療の専門性は誰のため】
医療の専門性は誰のためかというと、私もたまに分からなくなることがあります。

保護者の希望に応えたいから?専門職の有意さをアピールしたい?
子どもの発達のため?
教員は放っておくと変なことをして子どもにケガをさせるから止めたい?
学校としてやれと言われるから?
同調圧力があって従わざるを得ない?

そのあたりを一から整理する必要があります。でないと、イスラム教を信じる方に 豚肉の美味しい食べ方、調理の仕方を教えようとするように、許しがたいと対立や混乱を学校に 持ち込むことになります。

http://magomago1.org/descriptionaboutawork202004/
前回は、「92)学校の中で仕事を振るとき、初心者マインドとユーザー目線がすごく重要という話」です。

http://magomago1.org/2007specialeducationstartsnonaka202004/
次は、「94)2007年特別支援教育制度本格実施を受けて、OTはどう反応したか①」です。

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まごいちブログ☆作業療法と特別支援教育をつなぐ