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120)リハビリ、学校の教員、介護の人材育成、受けてみて感じたこと

こんにちは、雑賀孫市です。

今日は、リハビリ・学校教員・介護の人材育成について、それぞれの特徴や、
違うと感じたところについて書いてみます。

人材育成ということは、養成して、仕事に就いたときに求められることができるよう、準備するってことですよね。
いろいろと違いがありそうです。

【リハビリ】
養成校に3年~4年在学し、座学や実習、国家試験を経て資格を取得します。
はじめは基礎医学ということで、解剖学(骨、筋肉、神経系、脈管系、など)や、運動学、生理学などをします。
とにかく覚えることが大変ですが、これがないと対象者の状態が分からないし、説明できないので避けて通れません。
だんだんと疾患別、診療科別に広がってきて、治療者として評価(状態を知る)、治療するといったことを学びます。

骨、筋肉…盛りだくさん

最終学年は臨床実習(2か月)を複数回受け、合格なら国家試験勉強に進みます。
国家試験は選択式ですが、1つ選ぶ、2つ選ぶなどがあり、簡単にはいきません。
合格率は80%~90%くらいです。

やってみよう!

特徴として、卒業したらベテランも新人も同じように患者様に向き合い、同じように保険点数をとるのだからと、臨床に出た時の最低基準を満たすよう鍛えられました。患者様の状態などについて、「なぜ?」「なぜ?」と追い込んでいくのがパターンです。どれくらいの深化に学生さんが耐えられるか、指導者がどれくらいの水準を求めるか、についてギャップが大きくて、学生さんが潰れるということもありました。そのため、指導者としてどう指導するか、学生さんは実習に向けて何を準備するか、それぞれ歩み寄りながら有意義な実習ができるよう、指導方法の見直しが行われました。

【教員】
教員免許を取得する方法はいくつかあり、認定試験や(通信含む)大学等で教職課程をとることで取得できます。特徴的なのは、大学の基本コースに教員免許取得課程をくっつける感じで履修がすすむということで、入学したときから「私はここで教員免許をとるの!」と決めて始めるものでない場合があります。とはいえ、介護等体験という単位が必要となってからは1年生から動き始めるので、動機づけがある人を求める傾向があるのかなと思います。

学習する内容はどちらかというと座学が多く、「教員とはかくあるべし」が先にくる感じです。例えば、教育心理学とか、教育原論、教育人間学などで、次に国語科教育法などの方法論がくる感じです。指導のベースに学習指導要領があるので、型通りの内容がくるのかなと思います。

勉強しよー

教育実習は、リハビリの臨床実習ほど「不合格」になる恐れはあまりなくて、お世話になっている学校の中で、助言・指導を受けながら、まずはやってみて、採用試験で合格したら、またそこで学べばいいよ的な感じでした。これも良し悪しだと思います。

よくできたなぁ

【介護】
私はホームヘルパー2級、実務者研修と受講しました。介護福祉士になるには3年の実務経験が要りますが、そこまで到達できないかなと思っています。

介護系は制度、医療系の知識、介護技術など、もしかしたら期間は短いけれど、内容的にかなりバランスがいいのではという印象を受けました。ただし、医療的な基礎知識はテキストにあって、通ってはいるものの、知識として、本当に定着しているのかな?と思うのと同時に、曖昧な積み上げのまま支援計画を立てることができるのか?という疑問が若干残っています。

できたー

【まとめ】
記事を書きながら、これまで自分はどんなことを学んできたのだろう?と振り返ることができました。
リハは治療や生活支援を科学する。
教育は学校生活という場で文化を伝承する。
介護は生活支援を科学しながら、継続的な支援に意味をもたせる。

自分なりにまとめると、こんな感じです。
それぞれの専門性を活かしていけたらと思っています。

http://magomago1.org/whystudentsliketrain202004/
前回のブログでは、「119)電車好きな子供が多いのはなぜ?について考えてみました。」について書きました。

http://magomago1.org/whichisbetterworkerstype202005/
次は、「121)教員の雇用について」です。教員の仕事はジョブ型か、メンバーシップ型かについて書いています。