小学校、中学校に就学するにあたり、心身に障がいのある、または心配があるお子さんがいるとき、どのような流れで入学までいくのか、簡単に説明していきます。
リハ外来などで「ここまでできたのだから、知的の特別支援学校にいけるんじゃないですか。」といったことが話されることがあるようですが、子どもの実態や希望だけで決まるというものではありません。
勿論、就学について、保護者の希望や居住地を参考にしながら決められますし、義務教育であるため時期がくれば決まるのですが、様々な準備を必要とするので、相応の手順をふむことが必要になります。
地域によって違うと思いますが、いつ頃に何をするか例を挙げてみます。
【7月初旬頃】
地域の教育委員会にある就学相談室などの窓口に連絡して、就学相談員との面談の日程を決めます。
どんなお子さんが入学に向けての準備をしているか、お話を伺い、今後の手続きをすすめていきます。
【面談後】
発達検査の実施、専門医の診断、園への訪問などを通して、医学的・教育的な視点でお子さんの様子を把握していきます。発達検査や診断について、かかりつけの医療機関で情報が得られるなら、それを提出してOKという場合があります。
【就学相談委員会】
就学相談委員会の人たちが集団内や個別での様子を見ることで、地域の就学先としてどこがいいかなと考えます。保護者とお子さんは指定の会場に行き、お話をしたり、遊んだりします。
【お知らせ・説明】
就学相談委員会で話し合われた結果をお知らせして、必要に応じて面談を行います。
【1月上旬】
就学先の決定が行われます。
学校が決まると新入生は何人か分かるので、学級数、教員数が決まってきます。
教室の数と場所を決めます。
通学手段の確認をして、必要に応じてスクールバスなどの準備が行われます。
医療的ケアを必要とする場合、誰が対応するか決めます。
子どもの様子について、分かることをもとに教材や机などの準備が行われます。
出席簿などの準備が行われます。
http://magomago1.org/meetingwithotherjobstaff202006/
前回は、「178)就学前施設と連携してみて」について書きました。
http://magomago1.org/overleadershipmakeexperiencedteacherdull202006/
次回は、「180)特別支援学校 先回りして準備するのと、想定して準備するのは全然違う」という話です。