こんにちは、雑賀孫市です。
今日は、新年度を控えての時期なので、教室環境整備の一例を出してみます。
【教室整備の基本的な留意点】
先回もあげましたが、観点をいくつか挙げておきます。
①教室の出入口を含む導線(1つをふさぐ、入り口のみ・出口のみを決める、等)
②どこを教室の前にするか決める
③教卓の位置と向き
④個人ロッカーの使用・導線の確認
⑤児童生徒ごとの机(ポジション) ⑥何をどこに置く・入れるか
⑦掲示物の配置(時間割、学級目標、等)
こういった教室環境のなかで、何をしていくか考えることになります。
【予定カード】
知的障害を主とする特別支援学校でよく使われ、数字カードとセットにすることが多いです。 大きさや形はさまざまですが
①どの距離から児童生徒が見るのか⇒大きさに影響します
②文字の有無、ひらがな、漢字、ルビ(振り仮名)の有無、イラストなどの絵はどうするか
③教員が貼るか、児童生徒が貼るか
④教室に常時貼っておくか、持ち運ぶか
について留意すれば、まず間違いないと思います。
【使い方】
今日は何の授業をするか、何時間目は〇〇という確認、次の授業に向けて何を準備するか確認するときに使います。朝の会、授業の変わり目、帰りの会に見ることが多いです。
【作り方】
①エクセルで、カードを作成します。
写真のものは、MSPゴシックで、サイズは72です。
(セルは絵の部分が縦163ピクセル、横180ピクセル)
(文字の部分が縦163ピクセル、横473ピクセル)でした。
これだと手に収まるハンディサイズになります。 100円均一で売っている小型のマグネットボードで示す大きさですね。
ホワイトボードに大きく貼りだしたいときは、HG教科書体で、サイズが120くらいでしょうか。 作成するとき、A4横置き設定でやらないと入りません。
②印刷し、線に沿ってカットする。
③カードと同じ大きさの段ボールの上に、②を両面テープで仮どめをします。
④ブッカーで巻いて、汚れや破損を敬遠します。
⑤裏にマグネットシートを四角にカットしたものを2~3か所貼ります。
完成
【さらに一工夫】
児童生徒が貼ったり、外したりする場合は、ゲタを作ります。 カードの裏面の両端に四角の段ボールを貼ることで、指をひっかけて、カードの縁を探さなくても 指がかかるようにします。
授業カードづくりを通して、この学年は何をするんだろう?と年間の授業全体を見渡す機会にもなりますので、是非やってみてくださいね!
http://magomago1.org/83letsmakeeasyuseclassroom/
前回は「83)元作業療法士の、特別支援学校の教室整備 ~見て分かる工夫~」でした。
http://magomago1.org/knowhowastudentgobackhome202003/
次は、「85)元作業療法士の、特別支援学校の教室整備 ~帰り方表示の作成~」になります。