こんにちは、雑賀孫市です。
今日は、特別支援学校の教員が作成する文書について書いてみます。
この頃、「学校の教員をしていますが、書類の作成や会議に追われて、授業準備をする時間がない。」 などの話を聞きます。
このような傾向はいつからなのかは分かりませんが、これについて 確認してもいいのかなと思いました。
【文書の位置づけ】
主観で書くので申し訳ないのですが 公立の特別支援学校は市町村立でなく、都道府県立です。 そのため、都道府県の管理下で仕事がまわっています。
憲法から順にたどって、教育基本法や学校教育法などを設置の根拠として、 国民の税金が使われています。 そのために、適切な税金の使い方をしています、と示す必要性があるのでしょう。
【いろいろな文書】
・枠組みに関する文書:学校、学年、学級などの目標・経営計画
・予定に関する文書:年間計画
・防災など、安全に関する文書
・通常の授業に関する文書:授業計画、授業時間数
・教職員の勤務に関する文書:休暇、出張などの届け出書類
・児童、生徒に関する情報:実態表、個別指導計画、個別の教育支援計画
・行事の企画、運営に関する文書
・予算執行に関する文書
・地域連携にあたり取り交わされる文書
ちょっと考えただけで、これくらいありました。
まだまだありそうですが、このへんで…。
【見えない文書の流れ、起案(きあん)】
学校の先生は授業して、部活をして、家庭訪問をして、修学旅行の引率をして、など 誰もが見えるところの仕事は分かるのですが、見えない仕事の大変さがあります。 その一つに「起案(きあん)」というものがあります。
この起案とは 「こういうことをやります。いいですか?」 「こんな計画を、このような流れでやります、いいですか?」 「予算をこんなふうに使います、いいですか?」 「保護者にこんな文書を渡します、いいですか?」 というように、何かするたびに内容を確認して、ゴーサインを待つ仕組みに なっています。
そのため、不備があったりすると訂正作業等が入ります。
これを経ないと動けないので、起案完了待ちの間は何もできません。
【公(おおやけ)であるということ】
現在、公務員への批判が多いですが、公(おおやけ)であるが故に 偏りや独善的な動きはできません。 また、適切に実施しないと批判をあびるので、実行する側も管理する側も 起案によって確認して、お互いに責任を負うことになっています。
http://magomago1.org/exerciseinthespecialeducation202003/
前回のブログは、「67)特別支援学校(知的)での子どもの体の使い方(運動・体育)の指導について①」でした。
http://magomago1.org/makingmovementintheschoollife202003/
次は、「69)特別支援学校(知的)での子どもの体の使い方(運動・体育)の指導について②」です。