学校の文化 担任の先生より

178)就学前施設と連携してみて

こんにちは、雑賀孫市です。
今日は特別支援学校の小学校に入る前に児童が在籍していた施設(就学前施設)との支援会議についてお話します。

就学前施設との支援会議は、学校に入る前に子どもたちがどのような環境で過ごし、育ってきたか知るために重要な会議だと思います。また、学校に入ってから大人も子どもも慣れていないところなので、慣れてきたらどれくらいの能力(?)が発揮できるのか見通しがもてるかもしれません。

主観的ですが、支援会議で確認したいことは何か列挙してみます。

あーでした、こーでした

【支援会議で確認できること】
①就学前施設で見られた日常生活動作(ADL)
学校で見られるトイレ、食事、衣服の着脱などは、環境が変わったので頑張り過ぎているか、力が出し切れていないか、などが考えられます。慣れた場所ではどうだったか、確かめる機会になります。
場の設定、動作をするときの姿勢、使っているもの、タイミングなどの情報は参考になります。

②就学前施設で行っていたコミュニケーション
興味をひいていたのは人か物か、誰に関心をもっていたか、どんなかかわり方をしていたか、どんな言葉を使っていたか、などの情報を聞くことで、国語の学習などの基準をつくる助けになります。

③学校でとれなかった発達検査や臨床検査などの結果について
新版K式などの発達検査、診察を受けたときの結果や様子などの数値などの情報を得ることができます。
これがあれば、子どもの能力ついて一定の基準が分かるので、「やってみなけりゃ分からない」過度に逸脱した指導を抑制できます。

④保護者の施設とのかかわり方、指導方針への理解や対応が見える
要望の強さ、要望はするけれど家ではやらない、何を重点的に伸ばしたいと思っているか、などが聞けます。

【学校から提供できること】
就学前施設での話を受けて、今は学校ではこのように対応している、といったことを伝えると、
「継続できてよかった」、「うまく馴染めて良かった」、などのお話を頂くことができます。

学校に行くまでに取り組んできたことの意味や、役立つことがあったと気づけること、これらが就学前施設の職員さんにとって大事なことではと思います。

やってきたことの意味を問う

【対話するにあたり】
エピソードを列挙するだけでも有効な情報が得られるのですが、ある程度まとまった形で、順序だてて伝えられると分かりやすさがアップします。

例えば、リハの初期評価のように、疾患の特徴や状態、心身の機能・構造、日常生活動作(ADL)、集団参加、家庭の様子などのように流れると分かりやすいです。

勿論、でてくる医学的用語についても、特別支援学校教員免許のテキストのプラスアルファくらいないと、ちょっと厳しいかもしれません。

http://magomago1.org/howdoyoumakeyourownteam202006/
前回は、「177)肢体不自由特別支援学校での学級について、集団の動き方が主観的になりがち、の理由」でした。

http://magomago1.org/foradmissiontoaspecialeducationschool202006/
次回は、「179)特別支援学校に入学するまでの流れ~就学相談~」です。順序立てて進んでいきます、という話です。

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