学校の文化 担任の先生より OT・PT・ST

174)特別支援学校の中で教員(作業療法士もち)と教員(教員養成課程)が共存する案

こんにちは、雑賀孫市です。
特別支援学校は療育施設ではなく、診療報酬(個別)をとっている訳ではないので、集団が主で、時に個別という場所になります。

教育課程もありながらの運営なので、どちらかというと、全体をざっくりおさえてまわすのは教員(教員養成課程)が主で、情報が集まり、個々の実態がクリアになってきたら教員(作業療法もち)が指導目標やキーポイントを明らかにしていく、というのが現実的だと感じます。

良さをもちよる

【メリット】

・外部専門家に相談するための書類を無理矢理書く必要がなくなるでしょう。

・自己完結できないところは、教員(作業療法もち)が外部専門家と共通言語を用いて意見交換してくれるでしょう。

・行っている教育活動の良さや利点を、一緒にいる教員(作業療法もち)が言語化してくれるので、教育実践に自信がもてるようになるでしょう。

・見えないところでニードがあったとしても、教員(作業療法もち)がそのあたりを把握して、共通言語を用いて話してくれるでしょう。

・子どもにとって必要な指導の観点について、学校現場で実現可能な形にアレンジできるようになるでしょう。

・外部専門家の指導・助言を受けて、経過はどうか、継続していいか、教員(作業療法もち)が確認してくれるでしょう。

・教員(作業療法もち)は授業運営よりも個別の評価に近いところに集中でき、学校環境をふまえた戦略を練ることができるでしょう。

・専門家が学校の環境をふまえずに、好き勝手なことを言うことが少なくなるでしょう。

・創造的な、新しい学校文化が生まれるかもしれません。

適材適所

【連携】
多くの人とつながることが「充実した連携」と考えられていないでしょうか。

必要なところで、必要なチームが組めるほうが無駄なく、効率的で、混乱しません。

リハは教員ではないので、学校では指導できません。
だからといって、専門家の価値観を投げるだけでは効果的な化学変化は起きません。

連携というと幅が広すぎるので、「パートナー」的な感覚にすると、相互補完的な形で、もっているものを子どもたちに還元できると思うのですが、みなさんはどう感じられるでしょうか?

http://magomago1.org/whatdoyouwantthemtobe20200623/
前回は、「173)研究授業で「子どもにどうなって欲しい」か語れるか②」でした。

http://magomago1.org/trushboxinthespecialeducationschool202006/
次回は、「175)特別支援学校のごみ事情」です。