学校の文化

89)元作業療法士の担任の先生より~特別支援学校、誰がために鐘は鳴る~

こんにちは、雑賀孫市です。
今日は特別支援学校の鐘(チャイム)について書いてみます。

【学校のチャイム】
すべての学校はそう、とは言えませんが、小学校では始業、1時間目始まり…下校まで、 一定の時間にチャイムが鳴るよう集中管理で設定されています。

いつ鳴るかは、学校ごとに定められた「教育課程(きょういくかてい)」のなかにある 時間割に合わせて決められています。 「あ、チャイムが鳴った!席につかなきゃ」 チャイムで次の行動に移る構えをつくり、時計を見て自己管理ができるようになれば チャイムはお役御免、ということだと思います。

【特別支援学校のチャイム】
こちらもすべての学校とは言えませんが、特別支援学校では教職員の職員朝会(しょくいんちょうかい)、登校時のバスの降車、下校時のバスの時間くらいしかチャイムは鳴りません。

なぜかというと、特別支援学校は小学部、中学部、高等部が同じ校舎内にあることが多く、 小学校は45分授業、中学部と高等部は50分授業になっているため、スタートと終わりの時間がバラバラです。 なので、みんなのためにとチャイムを鳴らすと、大混乱になります。

時間の管理

【あれ?鳴らないぞ?】
職員朝会の時間になっても、下校時間になってもチャイムが鳴らないときがあります。 それは、運動会や文化祭など、土日に学校に行ったときで、他力本願な時間管理をしている先生がひっかかることが多いです。

【補足】
音がなるのはチャイムだけでなく、校内放送もあります。 不審者が来た時(普段ありませんが)、避難訓練含む災害時、児童・生徒の遊出で全校周知する必要がある時以外は、あまれ使われません。なぜかというと、これも音がでるものなので、授業の中断、児童生徒の注意がそれる、などが頻発することになります。 そんな時は、校内の内線を使うか、伝書鳩になって教室まで伝えに行く、というアナログ技が適用されます。

http://magomago1.org/whyserioustherapistworryaboutcooperation202003/
前回は、「88)真面目な専門家ほど、連携が難しくなるのはなぜ~特別支援教育と作業療法について考える~」でした。

http://magomago1.org/walkingintheschool202004/
次は、「90)特別支援学校で働くことになったら、校内散歩をおすすめします」です。