担任の先生より

3)特別支援学校で使える指導のヒント 音楽や音で見通しをもつ工夫

こんにちは、雑賀孫市です。 今回は「見通しがもてる音楽」について書いてみます。

【はじめに】
環境を把握するために 音楽はすごく効果的に活用されています。

例えば、横断歩道の信号が青になったら流れる音楽「とおりゃんせ~」や、 時報のカウントダウン的な「ぴっ、ぴっ、ぴっ、プーン」の音、 電車がくる前のアナウンスの前に流れる音楽、などなど。

これらは、どこで流れるか、いつ流れるか、どれくらいの長さで流れるか決まっており、 それを聞いて私たちは、耳をすませる、移動する、などの判断をしています。

【学校で知らせる予定は視覚教材によるものが多い】
学校では次にすることをどのように知らせているかというと、 個人的な見解ですが、視覚的な教材がすごく多いと感じています。

たとえば、時間割、授業カード、顔写真カード、日直表などです。 視覚情報があれば、一つ授業が終わるたびに「今、これが終わりました。次はこれです。」 と始めと終わりを提示することができますし、「次は何をするんだっけ?」と思ったとき、 時間割と時計を見比べて、次の授業の準備をすることができます。

【視覚教材の死角】
では、視覚教材は万能かというと、そうではないと思います。 例えば、「どのくらいの時間、これをするか」などは砂時計でもない限り、 時間の尺を把握することは難しいと思います。 また、何かに夢中になっていたら、時計を見ることも忘れてしまうこともありますし、 視覚でなく聴覚優位な人だと、どうもうまく情報が入ってこない、ということもあると思います。

【音楽で知らせる】
教室に生徒は全員集まっていないし、先生もなぜかいない。 そんなとき、「どうなっているんだ?」「いつまで待たせるんだ?」と落ち着かなくなる生徒もいます。 また、いつ、何をしたらいいのか把握できていない生徒もいたりします。 そんなとき、音楽をかけて、「この曲が終わったら、始まりの挨拶をしますよ。」 と伝えたらどうでしょう。

【どんな曲でもいいのか】
知らせるための音楽ということだけであれば、何の曲でもいいのか? ということになりますが、私の中でいくつかルールを決めています。

好きな曲はかけない⇒盛り上がってしまい、次の活動に進めないことがある。

歌詞が分かりやすいもの、歌詞があるものはかけない⇒音楽が流れている間に準備しなくなる。

生徒の待てる時間枠はどれくらいか把握して、演奏時間は許容範囲であるようにする。

準備に5分間の曲、座って待つ時間に2分間の曲、など、求める活動に対して妥当なものにする。

調理の前は「キュー〇ー3分〇クッキングのテーマ曲」にするなど、次にすることが分かるような 曲を選ぶ。

【音楽をかける利点】
曲が終わったら始めの挨拶をします、など明確に開始や終了の時間を宣言することが大事です。

教員は待ってあげる優しさを重視することが多く、待たされる生徒には 「揃ったら始めます。」「もう少し待ってあげたら、一緒に始められるよ。」 といった言葉をよくかけます。

https://magomago1.org/endseremonyofschool202002/
運用の例「52)特別支援学校の「帰りの会」の一例」

しかし、見通しがたたないと不安になったり、イライラしてしまったりする 生徒も実際にいます。

授業と授業の間など、隙間時間に漠然と待たせるのではなく、それなりにフォローしてあげることも優しさだと思います。今回音楽をご紹介しましたが、どうやったら気持ちを整えて、意欲的に学ぶ環境が作れるのか考える引き出しの一つになれば幸いです。

https://magomago1.org/reasonwhylikestockholderbenefit2020/
先回のブログ「2)私が株主優待銘柄にハマった訳~初心者投資の第一歩~」

https://magomago1.org/aboutshoesspecialeducationscool/
次のブログ、「4)元作業療法士の担任より、特別支援学校で見る「靴」について」です。

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