こんにちは、雑賀孫市です。
今日は、どこの特別支援学校にもある保健室について書いてみます。
保健室って、ガーゼや体温計があったり、ベッドがあったりと、ちょっとした診療室みたいですよね。
全体的に、医療的なにおいがします。
業務的にも近いところもあるので、医学的な雰囲気のあるものは保健室に集まりがちです。
【保健室(養護教諭)の仕事】
・ケガ、病気、アレルギー対応
・学校薬剤師とからんだプールや水道の水質検査、空気などの検査
・虫歯の予防なども含む歯科関係
・健康診断(内科、歯科、耳鼻科、など)
・身体測定(身長、体重、爪チェック、耳、など)
・非常時の薬の保管(個別の袋で管理)
・児童生徒の健康管理的なファイルの管理(個人情報)
・保健室の物品管理(補充や予算執行も含む)
・保健だより、検査キット提出のお知らせなどの保健関連の書面の作成、配布
・毎日の健康観察カードの取り扱い(準備、管理、保管)
・校外学習や宿泊行事への帯同
・医療的ケアに関する研修や運用管理
・非常勤看護師等の人材管理
・児童生徒の心のケアに関する対応
・学校の管理職などが集まる会議への出席
まだありますが、このへんでいいでしょうか。
とにかく、やることが多いのですが、在籍する児童生徒100人以上への対応も含めて、1人とか2人とかの養護教諭で対応しています。
個別に必要な手技と、即時判断が求められます。
【担任としてできること】
養護教諭には養護教諭、担任には担任の仕事があります。
それぞれ手に余るくらいに。
肩代わりはできないのですが、担任としてできることはあります。
・ケガなどがあって、児童生徒を保健室に連れていくとき、余力があれば内線で状況を事前に連絡、連れて行ったら何が必要かと状況を完結に説明する。
・提出物はすみやかに提出する。
・自分(担任)はどんな人か知らせる(養護教諭は担任と子どもの対応に追われるので)。
・自分が担当する児童生徒はどんな子か知らせる。
・荷物運びや配布物の準備など、余力があれば手伝う。
・保健室の状況を把握して、有事の対応のときどれくらい動けるか推し量れるようにする。
・子どもの情報について分かる、分からないを正直に伝える。
これらは、隙間時間や長期休業中などでできます。無駄話は業務の邪魔になりますが、コミュニケーションを通じて、いざというときに一緒に動き出せるような関係が作れれば、自分(担任)にとっても児童生徒にとってもメリットが大きいと考えます。
http://magomago1.org/howtousetheirexperiencesmooth202006/
前回は、「165)特別支援学校で、異動してきたベテラン教員をどう活用するか」でした。
http://magomago1.org/whenyoubelongtoajuniorhighgroup202006/
次回は、「167)特別支援学校の先生の役割分担、どうなっているの?」です。授業以外のこともあります。