こんにちは、雑賀孫市です。
児童生徒を褒めることについて、いいことばかりじゃない、という辛口コメントを出したことがありますが、
今回は個別指導計画の評価(成績)について書いてみます。
【評価に至るまで】
「楽しんだ」と書きたくなる児童生徒の傾向⇒
とにかく反応が少なくて捉えづらいとか、とにかく集団の中で過ごすことが難しくて参加することが大事とか、この授業は〇〇の活動の後だからゆっくり過ごさせている、といったケースが多いと感じています。
教員が、とにかく計画に則った授業をとこなしてきちゃった場合や、児童生徒の変化の意味づけ(言語化)ができない場合も、「楽しんだ」にしたい心理を誘発させると思います。
【個別の指導計画を書くうえで】
個別の指導計画では
①教科名
②指導目標
③指導方法や留意点
④評価(成果)
の流れが主流だと思います。
聞いた話ですが、「この子の目標はこれです!学校生活全般を使ってこれに向かいますので、他の教科の目標を埋めるだけのようなことはしません!。」と押し切った強者もいるそうです。ちゃんと結果を出したから指導上OKかもしれませんが、適正な文書作成かと言われると… 微妙です。
ここで、④の評価(成果)で「楽しんだ」と書きたくなります。
成果を求めて指導するようなことはしていなかった、というのは運用上ありえますが、文書上は通用しないので、書かなければいけないという重責がのしかかってきます。
なので、「曲がかかると手を振って楽しむことができた」ではなく、「曲の雰囲気を感じ、手を振って表現することができた。」などの言いまわしになります。
単なる言葉遊びですが、言い方を変えてOKになるからそれでもいいか、と思うのですが…。
「刺激⇒反応」の事実をそれらしく書いていたことが、訂正によって曲の雰囲気やリズムが刻めるのか、などの尾ひれがついてくるかもしれません。
読み手は成長への期待感をもっていると思います。
できたことへの解釈が微妙にずれていくことで、表記と実態とのズレを埋めることに苦慮することになると思います。そうならないために、妥当な指導ができること、実態から大きくずれない言語化のスキルアップが重要だと思うのです。
http://magomago1.org/howtoorganizeyourexperience202005/
前回、「126)特別支援学校の目標と指導方法の関連づけ、モビール的に整理しましょう」について書きました。
http://magomago1.org/importantinterstedinkids202005/
次は、「128)好奇心をもって児童生徒とかかわる必要性について」書いてみました。