こんにちは、雑賀孫市です。
今日は、特別支援学校のなかでも、知的障害部門にいる子どもたちの空き時間について書いてみます。
【学校で見られる空白の時間
登校してから、朝の会が始まるまで
授業と授業の合間
給食の前後
全校集会や避難訓練などの後
下校前の帰りの会が始まるまで
いつ空き時間がでるかは、肢体不自由の学校も同様だと思います。
ちなみに、学校の教育課程上、授業の間の5分はあっても「空き時間」のようなものはありません。
次の活動にうつるまでの空白の時間といいますか、教員が個別に支援を要する児童生徒についている間について、他の子どもはどうするか?という時間と考えて頂ければと思います。
【知的障害部門の子どもの余暇は多様】
肢体不自由部門の児童生徒と同じように、先生と一緒にトイレに移動することもありますが、とにかく多様です。
①本を読む
②好きな字や絵を描く
③寝ている
④外を眺める
⑤外を走る
⑥廊下で野球をする
⑦段ボールハウスにたてこもる
⑧先生にかまって攻撃をしかける
⑨隣の教室の女子(男子)にちょっかいをかけに行く、または「じーっと」眺める
⑩散歩
【空き時間、先生は何をしているか】
次の授業の準備をしたり、トイレの誘導をしたり、かまってくんの相手をしたり、連絡帳を書いたりしています。隣の教室の異性のところに行く生徒にクギをさしに行ったりします。
大事なことは、全員どこにいるか把握することと、いつ休憩が終わるのか、明らかにすることです。
時計を見て判断できる生徒には、それを意識して行動するよう指導します。
タイマーを使って、鳴ったら片付けて教室に戻る。
次のことが始まる、集まらなければという雰囲気を作る。
といった工夫(?)をしています。
また、このような時間は1人で過ごすためにどうするか考える学習につながります。
友達の誘い方、入り方も含めて、意図的に支援することもあります。
先生が目の前で本を読んでみせて、余暇の雰囲気をつくって見せることもあります。
先生が遊びのリーダーをして、慣れた頃に「リーダー交代!」と生徒に仕切らせることもあります。
http://magomago1.org/whataretheydoatthefreetime202007/
前回は、「197)特別支援学校 肢体不自由部門の子どもたちの空き時間」でした。
http://magomago1.org/lomgrunexercisesisdifficult202007/
次回は、「199)知的障害部門、中学生の余暇(例1)」です。