こんにちは、雑賀孫市です。
今日は、学校生活のなかで、漫然と同じ課題を続けないために、どうすればいいのか考えてみました。
以前、特別支援学校での指導のなかで
・繰り返しやることで分かる
・好きなことなら学習に取り組める
・段階づけがきちんとできていれば分かる
・課題がひとつで目標がはっきりしていれば分かる
といったことを留意しましょう、というお話をしました。
【攻めの指導だけでは成り立たない事情】
それでも、8:45くらいに学校にきて、15:40くらいまで学校にいると、節目を作って、見通しがもてていても、子どもの集中力も切れてきます。
そういうときは、安全に過ごせればと、落ち着いて過ごせるルーティンワークや、一人課題をやったりしています。
「落ち着いて過ごして欲しい」
「とにかく気持ちが乱れると大変だから、教室にいて欲しい」
「複数の子どもを一人で指導しなきゃいけないから動けない」
こういう学級の事情があることも分かります。
しかし、学期ごとに指導計画を書き、数か月に1回保護者面談があり、
月に何回か学年や学習グループの会議があり、「特にありません」、「みんな元気です」、「エピソード連絡」になるのは、さみしくないかと思うのです。
そんなときにできることが2つあります。
「変化」と「撤退」です。
【変化させる勇気】
すぐにできる変化は、ルーティン化している課題を段階的に別の物に変えること、指導体制やつき方を変えることがあります。
知識・技能、生活習慣などについて、今と違う視点でできることはないか考える。
指導する教員によってかかわり方や言葉掛けの方法が違うので、それを取り入れてみる。
これでマンネリや停滞感が軽減してきます。
【撤退する勇気】
やっていることに意味はあるのか、偏りはないか、やっていて楽しいか、段階的にすすめられているか、それらに疑問を抱くようになったら、何か問題があります。
考え始めたらきりがない、突破口が見つからないときは、撤退してみることも大事です。
撤退する前に、他の人の真似でもよく、遊びの要素を入れるのでもよくて、まずは当面することを準備しましょう。
本格的に何をするか、それはかかわるなかで思いついたことでもいいと思います。
【追記】
様々な仕事に追われるなかで、自由な発想ができないくらいに追い詰められることもあるでしょう。
そんなときこそ、子どものために、教員自身のために変化をいれることが大事です。
安定した環境づくりのために「同じ」はありますが、
閉塞感を感じているときの「同じ」は解決策にならないことが多いです。
苦しいときこそ、これまでの指導方法の否定ではなく、可能性を求めるために変化する勇気をもって欲しいと思います。
http://magomago1.org/assesmenttimeisimportant202006/
前回「151)特別支援学校の教員として、指導方針を決めるとき結構緊張します」
http://magomago1.org/doyouliketeamplayorstanplay202006/
次回は、「153)特別支援学校での指導 自己完結でいくか、チームプレーでいくか決める」について考えます。