こんにちは、雑賀孫市です。
今日は、コロナウィルスによって出された緊急事態宣言が解除されたあとの登校について書きます。
障害種別にかかわらず、特別支援学校においても「密(みつ)」を避けることが意識され、過剰に人が集まらない、食事をするときは向き合わずに同じ方向を向く、マスクの着用、消毒や手洗いなどが行われてきました。
学校が再開されるという話を聞いて、大部分の児童生徒はスクールバスを利用しているけれど、どうやって登校するか、考えました。
【運用を考えて、想定されること】
一つの空間に大人数を乗せて異動するか?
半分ずつ登校する、隔日登校にするか?
バスのピストン運行をするか?(が、後発は授業に間に合わない)
一部保護者送迎にするか?
オンライン授業組と登校組に分けるか?
同じスクールバスといっても、小型と中型バスなどいろいろで、20~30人が乗っているところと、5人くらいしか乗っていないところなど、学校によって、スクールバスのコースによって様々です。
少人数ならば、児童生徒同士の座席の間隔をあけ、向き合わないようにする、換気をする、などの配慮によってリスクは軽減するでしょうが、
大人数だと、どのように過密さを軽減するか、が難しいところです。
もし、同じ学年の児童生徒が同じスクールバスにのっていたら、全校の学年を半分に分ける案だけだと不十分です。
【某学校ではこうしました】
一台ごとのスクールバスの過密さがない学校だったことが幸いでした。
全学年を半分に割り、過密さを軽減しての登校となりました。
しかし、自宅勤務で多くの担任が不在になることが多く、保護者からの「いつ登校するか」、「登下校とも乗るのか」、「放課後活動の参加の有無」などの情報が集まらず、乗車確認がしにくい状況での発車準備になりました。
【リスクと付き合う】
平時は、「教育では理想を語る」のように、やや浮世離れしたような話もポジティブであれば良いでしょう?という雰囲気がありましたが、今回のコロナウィルスによる混乱は、情報を収集して状況を把握すること、どんな条件が揃えばOKとするか、優先順位をつける、明確な判断基準を設定すること、などの重要性を学校に投げかけたと思います。
http://magomago1.org/doyouliketeamplayorstanplay202006/
前回「153)特別支援学校での指導 自己完結でいくか、チームプレーでいくか決める」
http://magomago1.org/howtodoaschoolprojectandremakeing202006/
次回は、「155)校務分掌や学年会などでリーダーシップがとれるようになるには、何が必要か」