学校の文化 担任の先生より

250)特別支援学校(肢体不自由)であるあるな、夏でもひざ掛け

こんにちは、雑賀孫市です。
今日は「夏でもひざ掛け」を使うことがあるよ、という話です。

冬になると、本を読んでいたら足元が寒くなり、ひざかけなどを使うことがあります。
しかし、それはたいてい寒くなってからの話だと思います。

【夏でもある】
よく見ると、真夏の電車内で上着を着ている方がいらっしゃることがあります。
外が暑いので、クーラーを強めにつけているからです。

車内の気温調節に合わせる

特別支援学校の校内でも同様にエアコンがついているので、寒くなりすぎないよう調節はするのですが、個人差があるので、ひざ掛けをすることがあります。

【脳性麻痺は自律神経系にかかわる】
この体温調節にかかわる個人差は、感覚障害もあるかもしれませんが、自律神経系によるものが大きいと思われます。
この自律神経は脳と関係していて、汗をかいたり、睡眠にかかわったりと体の調節に大きくかかわっています。

肢体不自由特別支援学校に在籍する多くの児童生徒は脳性麻痺(CP)で、その定義は「受胎から生後4か月以内の新生児までの間に生じた、脳の非進行性病変に基づく(後略)」となっており、もともと障害部位に関連するところの体温調節、発汗、排せつ、てんかん発作などに関連する生活しにくさをもっていることがあるのです。

そのため、夏でもひざかけ、といった個別対応が必要になるのです。

たまに「趣味かも…?」と微妙なこともありますが、何か工夫のようなものが見られたときは「これには何か理由があるのかもしれない。」と見るようにしています。

ちなみに、自律神経は脳に関係するために、健常と呼ばれる人が過剰な労働、うつ病、睡眠不足、などによって自律神経系に影響を受けることがあります。

【改善案】
自律神経系の症状について、治るか、治らないかの話ではなく、やってみたら状態が安定するかもしれない方法がいくつかあります。
生活習慣を改善する適度な運動をする仕事の量や処理の仕方を改善する、などがこれにあたります。

もちろん、ひざかけもその工夫の一つです。

https://magomago1.org/249timingisimportantfordoinggooddiscussion202010/
前回は、「249)特別支援学校の摂食指導、時期によってもとめられる内容が違うかも?という話です。」でした。

https://magomago1.org/251whatdoyouhaveinyourbag202010/
次回は「251)特別支援学校の児童生徒のかばんの中身、持ってきたものは忘れず持って帰るようにします。」ということで、カバンの中身の管理について書いてみました。