どんな職場でも入社があり、環境に触れ、仕事を覚えていきます。
その流れはどこも同じだと思いますが、職種や職場によって環境適応のペースや(ある一定の基準まで)独り立ちする早さは違うのかな?と思いました。
新人が仕事を覚えるなら、介護職と学校教員のどちらが厳しいんだろう?と思いました。
もちろん、感じる難易度は人の性格や経験、職場環境によっても違うと思いますが。
【新人のとき】
入職してすぐは、職場に誰がいるか、どこに何があるか、ある物をどう使うか、仕事には何があり、それらはどこまでの精度で完了していけばいいか、など分かりません。
環境を把握しながら、分かるところ(点)を増やし、それを線にしていくのです。
【介護職と学校教員の仕事】
介護職は毎日することはあまり変わらず、大きな変化のない日常を支援しています。
そこにいる(来る)方々も、大きく変わりません。
そのなかで固定的な知識・技能が多く存在し、その中で利用者さんとの関係づくりも含めた仕事の質を高めていく、という感じだと思います。
学校教員の仕事は週ごとの時間割はあるけれども、行事やイレギュラーな授業変更、児童生徒の出欠など、同じことを繰り返す場面はあっても、多くは変化を受け入れ、日々異なるもの(授業内容)を提供することに追われ続けます。なので、初めの1年は年間を通してどんなことがあるか、一通り経験しないと分からない、ということになります。
【比較してみて】
介護職と学校教員を比較してみます。
介護職は、場面ごとに決まったことを確実に遂行することが、どんどん「仕事の仕方」として教えられていきます。聞いたらメモをとり、それをすぐに自分で実施していくことになります。
学校教員は日々変化し、一連の流れを把握するには、まずその学校で1年やってみないと見えないことが多いです。
また、授業の進め方や行事の準備などについて、指導教諭が1年ついているから、随時その人に意見を聞きながら過ごします。そうして、2年目で一通りやったのだから独り立ちしてね、と周囲の教員と同列になっていくのです。
【どっちの新人時代が厳しいですか?】
どちらの職種の新人時代が厳しいかというと、慣れれば介護職のほうががスムーズにできそうですが、はじめに詰め込むことが多く、それを適切に取捨選択して行動にうつさなければならないので、私としては新人時代に関しては介護職のほうが難しいのかなぁと感じます。みなさんはどうでしょうか?
どっちにしても頭と身体を動かし、メモをとり、確認し、情報リテラシーを発揮することで成長していきます。とにかく入職してから、早く自信をもって、意欲的にできることが増えていけばいいですね。
https://magomago1.org/269greetingisdifficultwhowhen202011/
前回は、「269)特別支援教育に通う生徒さんから、いきなり後ろから挨拶されたら、どうします?」
https://magomago1.org/271howdoiusecoachingmethod202011/
次回は「271)リハビリの臨床実習で活用するコーチング ~作業療法臨床実習の手引き(2018)~より」で、特別支援学校でリハビリテーション技士の臨床実習を行うとしたら、どうするかな…?と考えてみました。