【出席をとる】
特別支援学校も学校ですから、当然出席をとります。
記憶力のいい人は別にして、毎日誰が休み、その日クラスの中で欠席は何人いたか出席簿というハードカバーの冊子の中に日々記録していいきます。
出席に関する記録は、小さいところでは通知簿に記載され、大きなところでは指導要録(しどうようろく)と呼ばれる、校長室の金庫に入っていそうな、各児童生徒が入学してから卒業するまでの歴史を保存する、みたいな書類に残されます。
【出席簿の書式】
横軸は日付で、縦軸は児童生徒名で、上から「あいうえお順」で並んでいます。
記入方法は学校によって若干違うこともありますが、病欠、事故欠席、遅刻、早退などの項目があり、×や//などの記号を駆使して記入していきます。
この中で、事故欠(じこけつ)?と思われると思いますが、これは御家庭の事情でお休みします、という場合で、「家族でディズニーランドに行くから、休んじゃいますねー。」といったときは明らかに事故欠にはいります。
【悩ましいケース】
学校によって、学部によって、教員によって欠席や遅刻、早退の基準が違うのが困ります。
たとえば、登校時間は8時45分ですが、医療的ケアのあるお子さんの送迎を保護者がしていて、いつも到着が9時20分頃です。さて、これはどうでしょう?
通院があるので、午後3時45分が下校時間ですが午後3時に保護者と一緒に下校したら早退でしょうか?
疲労がたまってきて、体調管理のために休みをとる場合、体調がよくないとして病欠にするか、自己判断で休んだからということで事故欠にするか?
通院は?学校でいうところの自立活動の「健康の保持」にあたる部分を外部に委託するようなものなので、欠席にするかどうか…。
【正解は】
正解はなく、これまでその学校や学年等でどうしてきたかが重要です。
例えば、某担任がある事情で登校時間には来られていなかったけど、登校しているので出席にしましょうと言っていたとします。ところが、次に担任になった先生が、「時間は時間、筋が通らないから遅刻です」となったら、どこか違和感を感じるとは思いませんか?
このように、出席簿は多少のグレーさを残しながらも、登校したかどうかを記録するものとして今もなお機能しているのです。
https://magomago1.org/233sharespecialistsideasmakingbetterlife202010/
先回は、「233)問題の同定(どうてい)は周知だけでなく、協働につながるところまでやりたい。」というタイトルで、専門家がそれぞれできることを、意味ある形で生活支援の中に入れられたらいいなと思って書いてみました。
https://magomago1.org/245whichisbettersmallclasslargeclass202010/
次回は「245)特別支援学校 1人担任がいい?複数担任がいい?」ということで、教員と子供の人数比による学級経営の在り方の違いについて、少し触れてみました。