こんにちは、雑賀孫市です。
今日は特別支援学校に登場する、「放課後デイ」について書いてみます。
放課後デイは、略して「放デイ(ほうでい)」と言われています。 学校が終わった後、子供が家に帰るまでの間に過ごすところです。 初めて聞いたときは、「食べ放題の類か?」と思いましたが、 それが違うことに気づくのに時間はかかりませんでした。
【放デイとの契約】
放デイは学校ではなく、保護者と契約しています。 学校では下校も含めて指導の対象なので、引き渡すところまでを確認しています。
【放デイのお迎え】
学校で見る放デイの車は、学校からスクールバスがすべて出てから 順番に学校の駐車場(又は近隣の道路)に入ってきます。 送迎の車が多いと感じるのは、やはり下校時間が早くなる曜日です。 とにかくズラリと車が並びます。
放デイは、立地によってスクールバスのバス停を送迎場所として選択する場合があります。
【あるあるトラブル】
①学校にお迎えに来ない
保護者が下校時間の変更や、契約内容を忘れていて放デイに連絡していなかった場合と、放デイがお迎え時間を忘れていた(間違えた)場合があります。
②引き渡し予定だったスクールバス停留所にお迎えがきていない
同上の理由による
③放デイという話だが、スクールバスに乗らないという連絡が入っていない。
どちらが正しいのか、保護者に連絡して確認する必要があります。
④ある持ち物がない
学校に置き忘れたのか、放デイに置き忘れたか確認します。
全体的にみて、保護者の連絡ミスがやや多いと思います…。
【学校と放デイの関係】
担任の先生はスクールバスまで誘導する場合と、放デイの車がくるまで児童生徒と一緒に待つ場合の2通りがあります。先生は朝8時半過ぎから下校まで、ずっと児童生徒をみています。 学校によっては子供が飛び出したりするので、一瞬も目を離さずに見ていて、トイレすらいけてない場合があります。
引き渡しの時間はすでに休憩・休息の時間になっていて、若干気持ちが切れかけたりしています。 それが顕著にでる場合は、放デイの方への引継ぎが雑だったりします。 それはとても残念なことなのですが、一番の問題は学校と放デイのつながりが十分でないかもしれない、ということです。
厳密に言うと、引き渡すところまでは学校の責任で、引き渡した瞬間から、放デイと保護者の契約に基づいた活動に移行する訳ですから、その後の対応は学校ではなく保護者だと思います。 実際に引き渡しまで子供が過ごしているのは学校ですから、何らかのバトン(情報)はあってもいいのかな、と思いながら学校と放デイとは役割や価値観が違うかもしれないので、余計なことは言わないほうがいいかもと遠慮もしています(私的に)。
なので、実際伝えているのは「元気で、変わりないです。」、「今日、プールに入りました。」「いつも給食の〇〇を食べないですが、今日初めて食べました。」「鼻水がよく出ています。」程度の内容です。
放デイの方とは支援会議等で同席するので、話せない訳ではないですが、保護者も同席しているので 余計なことは言わないほうがいいのかな…と支援者同士として話すことをはばかることもあります。 放デイの方も、学校との関係を気にするのか、笑顔で対応(本音は言わない)してくださいます。
SNSで御意見を伺ったところ、場面の変化などで影響を受けない場合は「元気です。」くらいでOKですが、環境の変化に敏感な子供や、体調が変化しやすい子供について情報が欲しい、とのことでした。 慌ただしく車に乗っていくので、どこまで会話できるか微妙ですけど…(汗)。
http://magomago1.org/whatisthevalueofateacher202004/
前回は、「114)教員の仕事の評価について」でした。
http://magomago1.org/whenusepdcaintheschool202004/
次は、「116)学校の中でPDCAサイクルにあてはめるのは、なかなか大変です。」というお話です。