こんにちは、雑賀孫市です。
今日は、リハ専門職を特別支援学校に招くときの手続きについて、少し例を挙げてみます。
できるだけ手続きをシンプルにして、コミュニケーションをとる機会が増えたらと思います。
ただ、招くといってもインターホンを鳴らして
「こんちゃー、三河屋です。」
「はーい」
と一つの窓口にアクセスするような、簡単なものではありません。
【学校とかかわる目的】
ここがすごく重要です。目的によって、窓口や情報共有の範囲、手続きなどが変わってきます。
窓口が決まらないと、責任の所在が曖昧になり、なんとなくスルーになっていきます。
問い合わせをしようにも、どこの、誰に確認すればいいのか分からないので、立ち消えか、窓口を確定する手続きからの再スタートになります。
【誰が窓口になって責任をもつのか】
実施責任のことです。
会議等にのせて提案と承認を得る、案件によって必要な手続きをすすめる、などを誰が中心に行うか校内で決めなければなりません。
【案件ごとに違う担当の例】
指導・助言に入るリハビリテーション技士(無償)が入るとき⇒担任の先生
保護者の合意がかなり大事です。保護者から担任経由だと、スムーズに話がすすむことが多いです。ただし、該当する保護者のお子さんのみの対応になります。
指導・助言に入るリハビリテーション技士(有償)が入るとき⇒分掌の研究部、支援部、教務部など、校内の役割分担のあり方や担当できる教員の有無、どのように活用するかによって担当が学校ごとに違います。
【臨床実習を学校に依頼する】
受け入れ手続きは教育実習と準ずる形ですすめるのが無難だと思います。
教育実習の申し込みは各都道府県の教育委員会がとりまとめるか、大学等の所属を明らかにしながら個人が申し込むパターンがありますが、圧倒的に前者が多いと思われます。
教育実習の受け入れ人数は前年度に決定するので、臨床(地)実習についても、前年度の夏休み前くらいに交渉や相談に入るのが無難だと思います。
ただし、臨床(地)実習の場合、担当する教員(リハ免許あり)が次年度異動でいなくなる可能性があるため立ち消えのリスクがあります。
【見学実習を学校に依頼する】
大人数の見学実習の場合、年間行事計画に載るくらいの案件なので、前年度の秋までに打診して、許諾を得ておく必要があると思います。受け入れハードルはかなり高いと思います(汗)。
個人レベルの見学実習の場合、ちょっと見るだけならコーディネーター等の学校案内程度になります。
一日児童生徒の様子を見たい見学だと相応の担当教員をつける必要があります。
【追記】
リハの実習について、学校長と指導する教員の有無・理解・協力が不可欠です。
更に、学校や教育行政にとっての意義、リハの学生さんのためになることは何か、などの説得材料がないと「本来の職務」ではないので、検討されるまでに丁重にお断りされることが多くなると思われます。
http://magomago1.org/japaneseschoolsportsclub202005/
前回は「139)学校にある部活動とは何か」ということについて考えて書いてみました。
http://magomago1.org/howtogetsomemoney202005/
次は、「141)公務員(教員)の副業・兼業について」書いてみました。