担任の先生より OT・PT・ST

76)担任の先生(元作業療法士)がつくる、特別支援学校の授業~パネルシアターの活用~

こんにちは、雑賀孫市です。
今日は、実際に特別支援学校の授業でやったことと、 そこで使った教材について書いてみます。 1時間の間に、3つの課題を順番にやっていくものです(写真1)。
5人の集団で取り組んできました。

3つの課題(写真1)

【パネルシアター】
私もよく分かっていないのですが、正統派のパネルシアターって、曲に合わせて黒いけば立った布の上に絵を貼り付けていくものらしいです。黒い背景にするには訳があって、貼った絵がよく見えるからだと思います。余計な刺激を省いて、その世界観を表現するのに適した教材だと思います。 ですが、それだと専用のグッズが揃わないとできないし、コストもかかるため簡単に量産できません。 そのため、写真のようなものを作りました。

はたらくくるま(写真2)

【パネルシアター簡易版の作り方】
①印刷した絵を切り抜き、ラミネートをかける
②ラミネートをかけたものについて、絵に沿ってカットする。
③ラミネートをかけた絵の裏に磁石と、見せる順番を示す数字をテプラ等で作って貼る。
これで完成です。授業等で曲に合わせて、絵を貼っていきます。

【この教材から得られること】
①カテゴリーについて知る(車の集合⇒いろいろな分類が存在する⇒「分ける」が分かる)
②順番を知る(今回、上から下へ4枚貼り、5枚目は次の列に順番に貼っていきます。
③物には名前があることを知る(すべて車で片付けられますが、名前を知ることで、気になるものや好きなものは何か分かり、言語化して理解する基礎ができます)。
④何を、どれだけ、が分かる(4枚貼ったら、曲に合わせて拍手を繰り返すので、「次はこれ、次はこれ」が経験できます。)

まだあると思いますが、私は上記の4つを意識しながら提示したり、発問したりしていました。

【更に発展的な課題にチャレンジする】
例1) 例えば、写真のような本があれば、パネルシアターと組み合わせて学習できます。

このような2冊の本を使ってみました(写真3)

このように使えば、「何色の車、赤い車、青い車」と色の概念の理解と、色は異なる種類のものをつなぐ働きがあることを学ぶことができます。

絵本「ぶーぶーぶー」とのマッチング(写真4)

絵本の車を指差し、「赤い、車」⇒パネルシアターの車の方を指さして、「赤い、車はどれかな?」 挙手や指名から選ばれた生徒はパネルシアターの絵を見て、絵本の絵の隣にセットしたボードに貼る。

例2) 他にも、図鑑にのった車とのマッチングによって、より具体的なイメージをつかんだり、パネルシアターの絵から本に興味をもつきっかけになったりすることが期待できます。

パトカー、いっぱいだね(写真5)

【最後に】
日常生活のなかで、「これ分かる!」、「これ知ってる!」が増えてきたら面白いと思いませんか? 概念形成は大事です。学んだ色や音、形などが定着したか、何気ないところで確認するのは、すごく大事です。支援者が子どもに対して積み重ね、枝葉が広がる、つながるといった感覚を意識しながらかかわっていると、きっと面白い発見ができますよ。

http://magomago1.org/mysecondretirement202003/
前回は、「75)介護保険時代にリハビリテーション技士になり、退職したときのお話です。(退職2回目)」でした。

http://magomago1.org/howtohavesomethinggood202003/
次は、「77)担任の先生(元作業療法士)がつくる、特別支援学校の授業~物をもつ支援の方法~」、解剖学的です。

スポンサーリンク
まごいちブログ☆作業療法と特別支援教育をつなぐ