こんにちは、雑賀孫市です。
今日は、特別支援学校にいる教員の異動の傾向について書いてみます。
異動について、先日ブログで書いた記憶がほんのりあるのですが、リアルなところは出してなかった気がするので、もう少しつっこんでみたいと思います。
【異動の種類には、ざっくりと2つある】
新聞で掲載される異動は学校を変わる異動です。
もう一つ、同じ学校の違う部門に異動するものもあります。
これは辞令がでるものではなくて、学校長の人事構想のなかで行われます。
校内異動は全体のバランスをとる、または弱い所を補強したりするために行われることが多いです。
【校内異動がなく、残りやすい人】
・初任者や採用されて数年しかたっていない人
・学部や学年主任(支店長的)
・教員メンバー的に層が薄く、学年主任等をサポートするため経験者を残したい
・教員免許が一つで、特別支援学校教員免許状が(まだ)ない人
・校内で特別な配慮が必要な児童生徒がいて、担当できる人に継続させたい
・あまりに適応力がない
・自己主張やクセが強すぎて、それを校内に拡散させたくない
・管理職的な立場、専任の教務主任やコーディネーターになる
【校内異動にひっかかりやすい人】
・教員免許を複数もっている。または特別支援学校教員免許をもっている。
・音楽・美術・体育・家庭科など、各学部で配置したい教科をもっている。
・どんな児童生徒でも、それなりに指導できる力がある。
・どんな児童生徒にもパターン的な指導をする傾向がある人。
・前年度に何かをやらかした。
・非常勤講師、講師の先生
・小から中、中から高と、持ち上がりが妥当という生徒がいる場合、担任も一緒に学部が変わる。
・小から中、中から高への引継ぎができそうな人
・同性介助になるよう、教員の性別を調整する
【追記】
教員にも個性があり、強いところと弱いところがあります。
異動ばかりしているから使えない人とか、そういうことではありません。
管理職が人事構想を練るにあたり
・その年の児童生徒の実態と、学年ごとに異なる学級数と人数比
・その年の教員の実態と、学年ごとに異なる学級数と人数比、性別と専科(教科)
・校務分掌ごとの人材配置
・学校図書館司書教諭の配置(12学級以上ある学校には、学級数に応じて置かなければならない)
難しいパズルになりますが、その年だけまわれば良いではなく、3年後なども意識し、OJT(現場で行う人材育成や教育)が機能する教員配置をしてもらいたいですね。
http://magomago1.org/howtodoaschoolprojectandremakeing202006/
前回は「155)校務分掌や学年会などでリーダーシップがとれるようになるには、何が必要か」について書きました。
http://magomago1.org/howdoyoujoinspecialeducation202006/
次回は、「157)作業療法士の特別支援教育への参画について思うこと(学校作業療法)」について書きます。